るもいwebCM『るもいであいました。』

ストーリー

 

第11話 冬のるもい編

祖父・祖母の写真をキッカケに留萌管内を旅し、衝撃的な出会いをした畠中数茂と大沢天羽は、

?年後、2人で冬のるもいを訪れた。

この時点で2人は札幌と東京で遠距離恋愛をしているのか、はたまたすでに結婚しているのか・・・?

東京吉祥寺の居酒屋「羽幌」で食事する2人の姿を見たとか、

札幌のスナック文子古丹別で2人と相席になった際、天羽が「舟唄」を歌う横で数茂はしみじみ飲んでいた(※1)、

などの証言はチラホラ入ってくるのだが、はっきりしたことは分かっていない。

 

一両編成のディーゼルカー(※2)でJR留萌駅に到着した2人。

この日の早朝は晴れで、るもい名物の”ケアラシ(※3)”が出ていたが、現在は小雪が舞っている。

駅を出て2人がまず向かったのは「海のふるさと館」。

「けあらしの里」というイベントの一環で、雪の家・イグルーを体験できるというのだ。

あまりイグルーに適した出で立ちとは思えない天羽だが、狭い入口に果敢に挑戦する。

入ってみると中は結構広い。そして意外と暖かい。

数茂にとっては子供のころから慣れ親しんだかまくらに近い感覚だが、天羽にとっては雪の家など初体験。

甘酒でカンパイするだけで何だかとても楽しい気分になってくる。

「今度来るときは、思い切って寝袋持ってきて泊まっちゃおっかな〜♪」とノリノリの天羽だった(※4)。

 

続いてはお楽しみのお昼ごはん。

日本海に面し、海産物が豊富な留萌にはたくさんの美味しいお寿司屋さんがあるが、

イグルーで知り合った人に勧められた「丸喜寿司」に行ってみることにした。

気さくなご主人から留萌の海の幸のことをいろいろと教えてもらいながら、次々と握りを平らげていく2人。

サーモン、ホタテ、数の子、ボタンエビ・・・どれも新鮮で美味しい。

そして極めつけはニシンである。

生ニシンの握りは、北海道人である数茂も食べたことが無かったが、これが脂が乗って実に美味。

「ニシンがこんなに旨い魚だったとは・・・」と、思わず唸る数茂だった。

美味しすぎて写真を撮るのも忘れていた2人だったが、最後にタコでパチリ。

うーん・・・、数茂がタコを食べる姿、コレどっかで見たような・・・(※5)。

 

タコを食べたことで、急に凧揚げをしたくなった・・・というわけではないようだが、

2人が次に向かったのは、”風のまち”苫前で40年以上前から行われているというイベント「凧あげ大会」である。

この日は天気が良く、適度に風が吹く絶好の凧揚げ日和。

大会参加者が手作りした思い思いの凧が空いっぱいを覆う様は圧巻で、見事な連凧や大凧も登場していた。

とそこに、親切な地元参加者の方が「やってみませんか?」と声をかけてくれた。

子供のころ以来の凧揚げに興奮気味の天羽と、それをすかさず写真に収める数茂だった。

 

続いて2人が訪れたのは苫前の隣町、羽幌で行われている「おろろんウィンターフェスティバル」。

目玉は”人間ばん馬”ともいうべき「馬そり引き」のレース。

障害が設けられたコースで、500kgもあるという馬そりを6人の男たちで引く「一般男子の部」は特に迫力満点で、

応援にも力が入る。

イベントでは「大抽選会」や「紅白もちまき」も行われ、2人も見事に餅をゲット。

早速餅を頬張る数茂、それを天羽がパチリ。

うーん・・・、数茂が餅を食べる姿、コレもどっかで見たような・・・(※6)。

 

夕方になり、海の景色を見に行く2人。

海辺からは、2人が出会った”夫婦島”天売・焼尻島がクッキリ見える。

苫前あたりから見ると2つの島は離れて見えるのだが、ここ羽幌から見るとつながって見える。

また2人で島へ行きたいな・・・。

 

と、ここで2人の一日は終わらない。楽しみにしている夜のイベントがあるのだ。

まずは留萌で行われている「オロロン・スノーパラダイス」。

多くの市民が参加して手作りされたというワックスキャンドルに彩られた巨大な雪の迷路は、

幻想的で、とてもロマンチック・・・なのだが、ガチで出口を探す2人には浸っている余裕はない。

 

やっとのことで出口を見つけた2人が次に向かったのは、「やん衆横丁」というグルメイベント。

かつて工場の倉庫だった巨大な空間を使った特設会場に、

留萌の味覚が詰まった「やん衆浜焼き」や「やん衆浜鍋」などの屋台ブースが並ぶ姿は壮観。

各テーブルには炭火が用意され、新鮮な魚介や肉などを熱々で食べられる。

2人も早速、焼き物と鍋を購入し、ビールで乾杯。

そして天羽には、ここに来たもう一つの目的があった。

主に北海道内で活動しているバンド「Raise up Sounds」のライブである。

実は初めて留萌を訪れるよりも前から「Reise up Sounds」のサックス蛇池雅人の大ファンだった天羽(※7)は大興奮。

数茂も、祖父の遺品である8mmフィルムカメラで頑張って撮影してみた。

現像してみないとうまく写っているか分からない、というのが逆に楽しい。

ライブ終了後には、メンバーと記念写真! 有頂天の天羽だった。

 

こうして、超盛りだくさんな一日を過ごした2人(※8)は、ホテルの部屋へ。

島で出会って以来、着々と増えている2人の写真に、今日もまたたくさんの仲間が加わった。

出会うキッカケをくれた祖父・祖母に感謝しながら、

こんな風にどんどん思い出を積み重ねていきたいと願う、数茂と天羽であった。

 

 

ロケ地

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丸喜 >>map
北海道・苫前町 凧あげ大会 >>map
おろろんウィンターフェスティバル  >>map
羽幌町汐見の海岸 >>map
オロロン・スノーパラダイス >>map
留萌やん衆横丁 >>map
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